こんにちは、山歩(@sanpo_yamaaruki)です。
今日は、登山用ヘルメットをご紹介したいと思います。
今シーズンは3,000m超の山に上りたくて調べていると「山岳ヘルメット着用推奨山域」の指定があるようで、登山用ヘルメットを購入しました。
なぜ登山用ヘルメットが必要なのか
殺生ヒュッテから見る槍ヶ岳
登山にヘルメットが必要な理由は「滑落や転倒した際に頭部を守ること」だけではなく「落石などの落下物から頭部を守ること」もあります。
自分が気をつければ防げることだけではなく、梯子や鎖場などの急峻なコースでは突然の落石に巻き込まれることもあります。自分の安全は自分で、安全確保のためヘルメットの備えは大切です。
また、最近では滑落や転落事故が多い山域を「山岳ヘルメット着用推奨山域」と指定してヘルメットの着用を呼びかけています。
山岳ヘルメット着用奨励山域について(長野県山岳遭難防止対策協会)
穂高小屋から見る奥穂高への登り
長野県山岳遭難防止対策協会では、平成25年に「山岳ヘルメット着用奨励山域」を指定しました。
山域名 | 指定する山域 |
北アルプス北部 | 不帰の嶮周辺、八峰キレット周辺 |
北アルプス南部 | 槍・穂高連峰のうち、北穂高岳から涸沢岳・屏風岩、前穂高岳(北尾根から吊尾根)一帯、西穂高岳から奥穂高岳、北穂高岳から南岳(大キレット)、北鎌尾根・東鎌尾根の区域 |
中央アルプス | 宝剣岳 |
南アルプス | 甲斐駒ケ岳、鋸岳 |
戸隠連峰 | 戸隠山、西岳 |
※ただし、他の山域においてヘルメットが不要という主旨ではない。
出典:長野県
あくまで、長野県山岳遭難防止対策協会の指定ですから、長野県の山域しか含まれていません。長野県以外の山域でも、落石や滑落の危険性がある山では着用していただきたいですね。
ヘルメットを選ぶときのポイント
製法
ハードシェルタイプ:ABS樹脂などの合成樹脂を使った硬いタイプの登山用ヘルメットです。内側に部分的に衝撃吸収材を使っています。
インモールドタイプ:発泡剤に衝撃耐性の高いシェルをかぶせた構造です。ハードシェルと比べると厚さが増すため多少かさばりますが、軽くて通気性が良く蒸れにくいところが好評。
頭にフィットしているか
必ず合うものを選びましょう。ヘルメットのサイズが合っていないと、脱げやすくなったり、締め付けを感じて頭痛が起きたりするなど、不快感の原因になります。たくさん試着して、自分の頭の大きさや形に合わせて、後頭部とストラップの調整をしてフィット感を確認してください。
重量
ヘルメットは可能であれば軽量なモデルを選びましょう。行動中ずっと持ち運ぶものです、忘れないでください。
通気性
夏山メインですとこれも重要です。
通気孔が大きく、数も多いと、かぶっていても熱がこもらずにすみます。
フードとの相性
レインウエアのフードをヘルメットの上から被りフードがしっかり前まで被れて前のチャックが一番上まで閉まるものを選びましょう。
安全性能
2種類ある国際規格『UIAA規格(国際山岳連盟規格)』と『EN規格』の両方もしくはどちらかがついているヘルメットを選ぶようにしてください。
購入したオススメのヘルメットはこちら
お店の人に話を聞きながら、実際に被ってL.W.アルパインヘルメットにしました。
モンベル L.W.アルパインヘルメット
ノースフェイス ヘルメットホルダー
そのほかのオススメヘルメット
ブラックダイヤモンドのインモールドタイプヘルメットです。軽量かつ値段もお手頃だと思います。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ベクター
マムートのインモールドタイプヘルメットです。こちらも260gと軽量です。
マムート MAMMUT Rock Rider
万一事故があった時にヘルメットを被っていたがどうかで結果が変わってくる場合があります。
登山地図やガイドブックなどを確認して、ハシゴ、岩場、クサリ場があるような場所では、ヘルメットを着用して安全な山登りを心がけてください。
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